乳がん:初回手術例は159症例、161乳房でした。85乳房(53%)で乳房温存手術を実施しました。乳房全摘となった76乳房のうち16乳房(21%)では、形成外科との合同手術で、同時再建手術を行いました。腋窩(脇のした)リンパ節摘出は77%の患者さんが「見張りリンパ節のみ」で済みました。
甲状腺がん:甲状腺乳頭癌の初回手術例は50症例でした。甲状腺全摘術は15例(30%)、70%の患者さんが甲状腺機能温存を目指した片葉切除術を受けました。リンパ節については、78%の患者さんで気管周囲のみの予防的な摘出のみで済みました。
副甲状腺機能亢進症:原発性副甲状腺機能亢進症 47例あり、46例が良性副甲状腺腫瘍、1例が悪性腫瘍(副甲状腺がん)でした。また、4例は多発性内分泌腫瘍症1型の患者さんでした。続発性副甲状腺機能亢進症は4例あり、うち3例は三次性副甲状腺機能亢進症の患者さんでした。
副腎:ホルモンを産生する機能性副腎腫瘍は18例(褐色細胞腫8例、クッシング症候群6例、原発性アルドステロン症4例)あり、17例の患者さんが内視鏡(腹腔鏡)下手術を受けました。